21世紀になる瞬間、スケートを履いていた人がいた。
そして、去年と同じように東京の夜を滑っていた。
ヒカリモノを身につけて疾走したsk8erたちの群れ。
そのなかに、間違いなく私がいました。
昨年に引き続き、あるBBSでこの話が持ち上がりました。今度は「Centurial Night Skate」略して「センスケ」です。ここ１年で何度か夜の滑走を経験した人も多く、昨年の13名より多いことが予想されました。
12月31日、集合時刻の午後11時よりやや早めに上野公園のいつもの場所（＝City Runの集合場所）に到着した私はビックリ。「多い。」 結局、上野発City Run、渋谷発City Runの常連や、豊橋から上京してきた強者（リンク先の写真の右側の人＝よしぴさんです）など、総勢20名以上で夜の東京を滑走することとなりました。夜の滑走ということで、普段つけているプロテクターのほかに、ヘルメットと反射・発光するもの（点滅ランプなど）は必須の装備です。中にはネット通販で購入した「光るウィール」を装着している人も。ただ、天気は小雨。路面が少し濡れており、特にタイル張りの歩道が心配です。
午後11時15分、我々は上野公園から、ネオンが輝く街へ出発しました。頭に輝くヘッドライト、トウモロコシ型赤色灯、電飾のように赤く点滅するテールライト、赤、緑、青と激しく点滅しながら回るウィール。「目立つなあ」「きれいだなあ」スケーターの間からそんな声が聞こえてきます。しかし、雨の影響で路面はスリップしやすく、快適に滑るわけにはいきません。特にタイル張りの歩道は大変でした。そこで、中央通りから1本JRの線路寄りの裏道を滑走することにしました。アスファルトの裏道はさほどスリップせず、人通りも少ないので快適に滑走できます。十字路での安全確認も怠りません。明かりも少ないので、スケーターたちが身につけたヒカリモノが暗闇に映え、それが20人以上も連なって走る、それは見てて壮観でした。昨年は警察がそこら中にいて、鬼ごっこでもやってるのかという感じでしたが、今回は警官の数も少ないようです。
やがて我々は大手町を通過、東京駅まではもうすぐです。永代通りを東進、JRの高架沿いの道を滑走していると前方に東京駅の赤レンガ駅舎が見えてきました。それと同時にものすごい数の人の波も見えました。人の波は「東京ミレナリオ」に向かっているようです。我々は徐行して東京駅丸の内北口に到着しました。時刻は午後11時52分、21世紀まであと8分です。駅前にはミレナリオの誘導員が多数いて、見物客を迂回させていましたが、「我々はミレナリオ見物客ではない」ことを誘導員に話し、了承を得て休憩予定場所のあさひ銀行前に向かいました。我々はここで21世紀を迎えることになりそうです。あさひ銀行前で荷物を降ろし、その瞬間を待ちました。携帯電話の画面に映し出される正確な時刻が12時に近づいてきました。
カウントダウン。３、２、１…
…ゼロ！
我々は、無事、21世紀を迎えることができたようです。東京駅では、カウントダウンに合わせてミレナリオの電飾が灯り、向こうでも歓声が上がっています。さっそく年始のあいさつ。私はこうしてスケーター仲間と21世紀の瞬間を過ごしました。
携帯電話で話をしてる人もいました。午前12時20分にあさひ銀行前を出発、しかし、誰かが忘れ物に気づき、和田倉門でしばらくストップ。その間、雑談や光るウィールの観察などをしました。光るウィールの写真撮影に失敗したことが悔やまれます。忘れ物も無事見つかったようで、再び出発です。皇居のお堀に沿って、日比谷通り→内堀通りを疾走。雨も止み、みんな快調に飛ばしていきます。
左：内堀通りを疾走！ 右：光るウィール
桜田門〜半蔵門〜麹町にかけて、上り坂がきつくなってきました。真冬でも暑いくらいです。我々は麹町のコンビニで小休止、ここから先は昨年と同じルートを新宿に向かって一直線です。車も意外と少なく、車道を走る人もいます（注：軽車両は、本来車道を走るべき存在なのです）。私も車道を滑ってみました。ますますスピードが速くなったようです。昨年と同様、四谷を過ぎたあたりから人が多くなってきました。結局、新宿駅東口には午前1時50分に到着しました。我々が到着した時、新宿駅東口は21世紀カウントダウンのイベントが終わったばかりのようで、人出は去年の半分くらいでした。「センスケ」が無事終了したことを喜びあい、まず、記念撮影。そして、メンバーの大部分は、その後終夜営業の居酒屋に打ち上げに行きました。
このイベントを企画してくださったmajiさんをはじめ、いっしょに滑った他12名のsk8erの皆様、どうもありがとうございました。今年も健康で、sk8を楽しめますように。m(_ _)m しかし、私は、帰りがけに寄った公園で、初転び。ジーンズを破り、膝をすりむいてしまいました。トホホ。
あわせてご覧くださいませ m(_ _)m
[このページの先頭へ]